カイロプラクティックは、脊椎と神経系の関わりを重視してきました。 脊椎を矯正したことから聴力が回復したという事例から始まり、心臓が良くなったなど多くの優れた効果が、カイロプラクティックを発展させてきました。
カイロプラクティックでは背骨を調整することで、神経系の機能を正常に回復されることを目的としています。神経系は知覚神経、運動神経、自律神経、脳神経と、からだの働きをコントロールする役目をになった大事な部分です。この機能が異常になると様々な症状が現れてくることになります。
知覚神経は痛みと関係します。運動神経は筋肉のこりと関係します。自律神経は内臓と冷えに関係します。
脳神経は顎、三叉神経痛(顔面神経痛)、聴覚、味覚と関係します。
カイロプラクティクの歴史
カイロプラクティックは1895年(明治28年)にカナダ生まれのアメリカ人、ダニエル・デビット・パーマーによって創始された脊椎調整法である。カナダからアメリカに移ったパーマーは色々な職業をやる中で1886年からマグネティック・ヒーラー(磁気療法家)として患者の治療にたずさわるようになった。
磁気治療は気功療法のようなもので、手から磁気を患者の体に流し入れ回復させる療法であるため、パーマーは気力の疲労がひどく多くの患者を診ることができなかった。そこで、パーマーの脳裏に一つの疑問が浮かび上がった。それは一つの器官が悪いのになぜ全身に磁気治療を施さなければいけないのかというものであった。そこでパーマーは9年間、研究を続け、ついに背骨の椎骨の変位によって神経を圧迫することで神経エネルギーが器官に十分にいきとどかないために自然回復力が低下して人は病気になるという結論に達したのである。このことをパーマー自身の著書の中で「生命はトーンの表現である。トーンは正常な神経の緊張度である。トーンは機能的に健康な状態においてみられるように正常な弾力性、活動、強さ、そしてそれぞれの器官の興奮性として表現されている。その結果、トーンの変調が病気の原因である。」「変位した椎骨は、圧迫あるいは牽引によって、神経組織を萎縮させる。また、異常な緊張度はトーンの増加あるいは減少をもたらす。」といっている。
パーマーが椎骨の変位によって病気になるという結論に達したきっかけになった一つの出来事があった。それは1895年にハービー・リラードという黒人の胸椎を矯正した結果、そのハービーの17年間聞こえなかった耳が聞こえるようになったということである。また、心臓病の人に脊椎矯正を施し心臓病がよくなったということもあり、このような経験と脊椎に対する研究においてパーマーはこの治療技術に確信を持ち、この技術をギリシャ語の手によって治すという意味でカイロプラクティックと命名したのである。